当院でもお勧めしている、はたらく細胞。 なのですが…。 今年特有の前半部分は良いのです。 昨年作られた後半に誤解される部分があるので、歯科の観点から投稿させていただきます。 けして、悪口を言いたいわけではありません🙇 もし、ご意見あればいただければと思います。 まずは、歯科でよく問題になる糖分。 糖の過剰で、虫歯と歯周病(歯肉炎含む)とアフタなど粘膜疾患、カンジタ(真菌)は悪化します。 ただし脱水等起こった時は、確かに水分だけでなく、塩分、糖分があった方が身体に速やかに吸収されやすいです。 この際、1番吸収がよいものを自作するなら、500mlつくるのに 水 500ml 塩分(1〜1.5g) ブドウ糖(10g) 味を整えるのに、レモンなど少々。 食品用重曹1gくわえてもよし。 ポカリには、糖質として砂糖とブドウ糖加糖液糖が入っております。 成分表には糖質でなく炭水化物として書いてあり、100mlに約6.2gなので、だいたい500mlだと30g以上入ってます。 (炭水化物は、糖と食物繊維を合わせたものですが、食物繊維はほぼ入ってないでしょうから) まず、量が多すぎます。 そして、砂糖(ブドウ糖+果糖)と、果糖ブドウ糖液糖が入ってます。 500mlに30gとは、↑の比率はわかりませんが、砂糖で30gとすると、角砂糖10個分です。 スポーツドリンクで、ペットボトル症候群(一過性の急激な糖尿病)として、またビタミンB1不足でウォルニケ脳症も指摘されています。 砂糖は、たくさん入ると腸での吸収が悪くなり、また下痢をしやすくなります。 悪玉菌も大好きです。 (嘔吐下痢をしている子供にスポーツドリンクをあげるのは、逆効果です。どうしても他のものが受け付けられない場合を除いて) 果糖ブドウ糖液糖は、よくアイスコーヒーなどにいれるシロップです。 冷たいものに溶けやすく、冷やすととっても美味しく感じます。 (ホットコーヒーには入れませんよね) こちらは、甘味が強く、少量でとっても美味しくなります。そして、安価でできます。 (清涼飲料水が、水より安い理由がわかります) 冷やすとより甘味が増します。なので、常温で飲むと…です。 果糖ブドウ糖液糖は、 遺伝子組み換えの問題、血糖値の急上昇、糖化リスク、食欲低下、腸内環境の悪化、味覚の鈍化…など、悪い面も指摘されています。 ↑まず、この二つの組み合わせと、量で、水よりも身体に近い水といえるのでしょうか。 いわゆるスポーツドリンクは、身体によいと宣伝されているので、学校やスポーツの現場でよく使われます。 歯科では、小学生まで虫歯や歯肉炎がなかったのに、進学して部活などでこれらを常飲することで、急激に悪化することを経験します。 だからといって、スポーツドリンクを薄めると、ミネラル(ナトリウムやマグネシウムなど)は有効量より少ないので、意味がありません。 もし薄めるなら、経口補水液です。 ただし、これは予防として常飲すると、塩分が多いので血圧があがり、危険です。 高齢者や基礎疾患がある家族の方がいらっしゃれば、もしもの時のためにご家庭に準備しておくとよいかと思います。 基本的には、 水と麦茶を。可能なら、自作の経口補水液を(その日飲みきりで) もし、その場にそれらがなければ、飲まないよりはスポーツドリンクを飲んでも良いでしょう。 カフェインが多いものを飲み過ぎると、胃腸が荒れる場合があることと、尿ででやすいので飲みすぎないように。 そして、 ・タンパク質不足の方は水がためられないので、タンパク質を(無理ない程度で)意識してとる ・アイス、ジュース(100%ジュースや野菜ジュースも含む)、お菓子、スポーツドリンク、栄養ドリンクを飲み食べすぎない(多くても週1回程度) ・睡眠をできるだけ ・朝ごはんに、和食を(味噌やしょう油を使うもの) ・体温を毎日測っておく(普段を知る) ・水分は一気に飲まず、チョビチョビ回数を ・マスクは適宜はずす ・鼻でしっかり深呼吸 など、出来ることから^ ^ また、子供さんへの夜寝る前のスポーツドリンク習慣は、やめましょう。 うがいや歯ブラシで、なかったことにはできません。口の中だけでなく、就寝時で空腹時の高血糖で身体になにが起きるのでしょうか。 今回の投稿にあたり、岡崎先生、豊田先生の投稿を参考にさせていただきました。ありがとうございました。 間違いがあれば、ご指摘いただけますと幸いです。
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